山田昌記:27

番外編 〜京都ナウ!〜

 

京都ナウ!って銘打って超不定期で京都バンドのみでイベント打っておりますが、

そもそもは2005年に発売したオムニバスCDのタイトルなんですよね。

 

もちろん Bad Religion の曲名から取っております、オムニバスのタイトルに悩んでる時に SCREAM のメンバーが

「KYO〜TO NO〜W!!!」

って歌い出して、ええやんええやん!

言うて [VA/京都ナウ!] に決定。

 

そもそも何でオムニバスCDを作ったか…

今でこそ少ないのですが昔はオムニバス / コンピ / VA まぁ全部一緒なんですけど

安くで多くのアーティストを知れる製品が流行った…というか便利かつ溢れかえった。

そして衰退した。

 

それはさておき、京都WHOOPEE'Sでブッキングをして8年余り

すげー偉そうな考えやったけど

「こいつら曲えーのになー、なんで人気でーへんのかなー?」

「知ってもらえれば良さ分かるのになー」

って感じで悶々としてたわけです。

 

俺も若かった (つっても26歳とかですけど) のでライブがどーとかまで考えてなかった (こともないけど、次に置いていた) 

とにかく知ってもらえる機会を作りたいなー。って。

 

ライブハウスにツアーバンドが来て、地元バンドをブッキングして。

ってのは「この街にはこんなバンド居るんですよー!いいバンドでしょ−?!」

って気持ちなワケです。

ツアーバンドに向けても、お客さんに向けても。

 

自分の街のバンドを好きになって、めっちゃ応援したい!力になりたい!

って、どこの街のライブハウスの人も思ってる(と、思ってる)

だから僕が動いたのってそれだけの理由なんですよね

動いたからどう、とかではなくって

運良く自分の気持ちを伝えれるバンドが居て、賛同してくれるバンドが周りに居てくれた。

それだけなんだとも思う。

 

そんな考えになって、理想のオムニバス作品像はあれど 未だその時期じゃないと思い

(VA/京都ナウ!も1枚で終わるつもりもなかったし)

まず最初に素直に自分の考えを話したのは

F.I.B

CHOCOLATE SOLDIER

KIDS ALIKE.

Radiant Heat

SCREAM

のメロディック5バンド

 

二つ返事くらいの感じで4バンドオッケー

(SCREAMは半分賛同w)

 

条件はなかなか厳しめでした

・レコーディング費用半分持ち(全て立会い)

・楽曲権利はバンド

・僕が「この曲なら聞いてもらえたら良さが伝わる」と思う1曲指定(各バンド2曲収録中)

・ツアーに思いっきり回っていただく

などなど…

 

とてもとても素敵な作品ができました。笑

 

まぁ出来てからも色々なバンドに

「なぜ俺らは入れてくれない!」

とか

「どこが ナウ だ?」

とか

「認めない!」

とか言われましたね。。。

 

しかしまぁ、オムニバスCDが売れない時代にさしかかっている時代に、他府県の人に響くわけもない

京都に限定した ど無名5バンド のCDを誰が買いますか?

あくまでも名刺を作ったようなモノで、とにかく俺のツテのある先輩ライブハウスにお願いしまくって

2、2、1に別れ 京都ナウ!ツアー を回って貰った。

(そもそも無名バンド2つの受け入れをお願いする失礼さ!客も入らないし、地元枠も減るし…)

よくオッケーしてもらったな、って思うし

自分がグルグル全国のライブハウスに挨拶して回ってて良かったな。と思えた時でもあった。

 

しかしまぁツアー先で何をやらかしたのか夜な夜な電話がなるわけです。。。

「山田さぁ、こいつら俺に見せてどうしたかったわけ?」

「もう脱がさないで」

「挨拶なしで帰ったよ?」

とかね。。。

謝り倒しましたね。

 

でも、俺に言うてくれるのが 愛 何すよね。。。

 

もちろん、帰ってきたバンドにグチグチと叱ったり。

でも、誰も「なんやねん!知らんがな!」

とはならなかった。

 

そっからバンドが何か感じ始めたというか

 

・自分達がちゃんとしないと先輩に迷惑がかかる

 

つってバンド同士で話合い…言い合い?したりしてた

派生して

 

・俺らがダサいライブしたら京都が舐められる

 

と。

地方に行って「京都の◯◯です」って言う事の

「ウーピーズで山田さんにお世話になってます」

って人に言う重みなんかを感じてくれた。

 

これはなんか偉そうに聞こえるかもしれへんけど

すごく嬉しかったし、俺がどうこう置いておいて

バンドが地方に行くにあたってはパリっとした良い心構えだと思う。

それが仲間に対しても、世話になってる箱の人、レーベルの人に対してでも美しい。。。

 

そんな精神論に少し話は反れましたが

みんなのツアー工程が終わりファイナルを迎えることとなる。

 

ファイナルとはいえど俺の中では次の動きへのスタート。

京都バンドメロディック5バンドのファイナルに

OAを2バンド

全くのジャンル違い、オールドスクールハードコアバンド LAST ONE STANDING

そして京都の若手 L.A.SQUASH

 

先述したように またタイミングではない

と思っていた理想系は

ジャンルも世代も関係なく

同目線での活動や刺激のあり続ける街

にしたかったのです。

 

結構な夢見話やし自分一人じゃ出来ないしね。

 

でも、そんな中でハードコア勢の中で最初に乗っかってくれたのがLOS

もちろん関係上話もしやすかったのもあるし、わかってくれる、協力してくれる。とも感じていた。

L.A.に関してはメンバーで揉めてたな

「VAに入れてない若手をOAにして差を見せるんですか?」

みたいな事を言うメンバーに他がキレてて面白かったけど、確かにそうも映るのかもな。。。

同世代で誘われてないバンドは内心

「なんであいつらやねん!」

って思ってたやろうし

(でもそういう気持ちって絶対に大事やと思う)

 

周りからは "ゴッコ" に見えていて

慕ってくれるバンド や アンチ山田 がいる中で

本当にお客さんと同じくらいたくさんのバンドが

「なんぼのもんじゃ?」感も含め足を運んでくれた。

 

5バンドは緊張に負けるバンドや

成長をしっかりと見せれたバンド、様々

 

L.A.も出て良かったと感じてくれたり、次回は!

と、気合も入れてくれた。

LOSが出た事で京都ハードコアの若手にもこういった意志が伝わり出した。

本当に意味があったと思えた。

 

これ以降、いろいろなバンドとしっかりと話す機会が格段に増えた気がします。

 

すごく中間層が熱く、厚くなり始める予兆だった。

 

 

 

…これ長いね。。。

一回終わろう

次は1年後か、はたまたすぐなのか。。。。